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2015年5月 6日 (水)

マイナンバーとはいかなるシステムか (4) ―排除のシステム

4 排除のシステム

 もう一つは排除のシステムです。
 個人を特定して一生追跡する。ストーカーのようなことをするのにマイナンバーは役立つのですが、これは排除と表裏の関係です。一番わかりやすいのは、番号を持っているか持っていないか。要するに住民登録、住民票があるかどうかです。住民登録がなければ、マイナンバーの個人番号は付番されません。外国人も含めてですね。住民登録があるか否かです。
 ホームレスの人たち、最近はネットカフェ難民の人たちもですが、こうした人の多くは住民票を既に消されてしまっています。そういう人には番号通知が来ないどころか、番号そのものが付けられません。マイナンバーが付かないことで、まずもって非常に深刻な排除が起きます。あと6カ月で確実に起きます。

 それから住民登録があって、番号が付番されているにもかかわらず、通知が届かない人もかなりの数になるでしょう。住民票に書いてある住所と実際に住んでいる場所が違うとマイナンバーの通知が届かない。DVとか色んな事情で逃げて来た、住民票を置いたままにして来た、そうなると通知は届きません。
 女優の上戸彩さんがテレビでCMしている「住民票を確認しておこう」というのはそういうことです。住所地に住民票を移動させなさいという案内です。しかし、すんなり移動させられるぐらいだったらいいのですが、移動させたらDV男が見つけて、追いかけてくる可能性がありますね。ヤクザが追いかけてくるかもしれない。だから移動できないわけです。移動できないとマイナンバーの通知は届きません。

 「別に番号がなかってもええやないか」と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、残念ながらそうはなりません。雇ってもらうときに番号を言わなければならな事態が、来年にはもう始まるのです。2016年1月以降に新しく就職しようと思うと、番号を言わないとだめなのです。雇う側も番号を聞かないとだめなのです。その番号が正しいものだということを、証明する義務や確認する義務があるわけですから、番号がない人、自分の番号を知らない人は雇用から排除されてしまう。こういうことが、もうすぐ始まろうとしています。

 さらに、民間企業でマイナンバーを使ったプロファイリングが行われるようになれば、生命保険や医療保険から排除される可能性もあります。
 先ほどの「マイナンバーを健診に使う」という話、今回の法律改正で広げようと政府は考えている話をしました。こうした健診の結果が、生命保険や医療保険のサービスにつながっていくのではないかと私は思うのです。生命保険会社が、契約の際に「あなたの健診結果をマイナンバーを使って見てもよろしいですか」と聞いてきます。「OKしていただければ、保険料が1割下がりますよ」と。そうすれば、みんなどんどん「いいですよ、いいですよ」とOKする。ところが会社から「あなたは加入できません」と言われてしまう人が出て来る、健診結果から見てこの人を加入させると損するなとの判断ですね。加入した途端に入院されたり、亡くなられたりしたら損ですからね。

 もちろん、こんなことが来年すぐに始まるなんてむちゃは言いません。しかし、将来的にはそういうことになるでしょう。健診結果だけでなく、遺伝子情報まで広がっていくかも知れません。無茶なと思うかも知れませんが、マイナンバーを民間利用したいというのは、そういうことなのですから。

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